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鞠羅
　「今の自分は嫌か？」

　涙を出す月影を見て思ったことを口に出していた。
そういえば月影について聞いていってから暗くなっていくではないか。
生きたいように生きれないのならばそれは苦しいことだろうが、
所詮は赤の他人が何を理解してそれをどうしてやれるのだろうか。



獅斗
　「ならば良かったが……本当に可愛いな」

　子供のように愛らしく笑う海の表情はこちらも和むし、笑ってしまう。
ここはこんなにも楽しくて、幸せで温まる場所なのかと感じさせる。
恐らく年のわりには美人だろうが可愛いし、撫でたくなってしまう。
だが、子供扱いも嫌かと思い動き出した手も戻す。