茜空様「ああ……また後で教えますよ」 すぐに離れていく温もりに寂しさを覚えて再び彼女へ伸ばした手をハインは慌てて下ろす。シルヴィアから問いを投げ掛けられるが、彼は答えず流して歩みを進める。まるでその質問に答えたくないかのようにして。