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相手の反応は予想通りだったのか、訝しげな顔や声にはスルーを決め込む。というか感情と尻尾はやはり連動しているのだろつか。上に上がった尻尾が下がるのを見つつもそんな疑問を抱くも、それを問いかけるよりも先に相手の答えが聞こえたため、意識は自然と其方へ傾いて。

「客だから、ね……ふーん？」

他にまだ何かあるんじゃないのかと、そう言いたげな声音で言葉を繰り返す。疑う様な声と共に首を横に倒したのはわざとであろう。然し答えてくれたために好奇心は少し満たされたのか、浮かべていた笑を深めつつも、相手の拗ねたような可愛らしい顔に余計気分は上がる。やはり自分はこうでなくてはいけない。揶揄われるよりも揶揄う方が性に合っていると、そんなことを思いながらも相手の姿を眺め。

しかし相手がそれ以上の追求を避けるようにその場を立ち去ろうとすれば、「ちょっと待ってよ」と言いながらも立ち止ませるために服を掴もうとする。けれど中途半端に浮かせた腰と、僅かに痺れてしまった足にバランスを崩してしまえば、それを防ぐことも出来ず前のめりに倒れそうになって目を瞑り。