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>>23
茜空様

「....俺よりお前の方が化け狐っぽい気がするが」

　人を化かすと云う意味じゃコイツの方が上手(うわて)、そう思わせる言動に思わず三度目かになる狐と云う言葉を聞いた後にわりと直球に言う、ややその笑い方どうにかしろと云いたげな眼差しを向けつつも

「いや、随分悠長に喋るなと思っただけだ。　別に五月蝿くねえよ」

　首を左右に振ってから、心の何処かでは警戒心はあるものの、笑い方は本の少し気に入らないのはあるが、それはその内気にならなくなるだろうと感じているためか、口を開くなり上記を無意識に尾を揺らしながらもぶっきらぼうにやや投げやりに言う。

　そして、浅見を見て間を入れずに口を開くと　「それに、こんな傍に人間が居るのは、あの婆さん以来だしな。」　と昨日のことのように感じるチヨ婆さんとの出会いを思い返しあの時は婆さんじゃなかったけどな。とも内心で思いながら薄笑いして付け足すように言っていて。


>>24
Curro様

　あって言ったくせに。と口にはしないものの、その口振りに思わず、吹き出すように笑みが零れてしまうも、幸い口に物は入ってなくしかし、誘う前のことを思い返すと今気づくのは少しだけ変だと感じつつ、天然かと思いながら

「っそう。　だから、誘ったんだよ。　んじゃ俺からの質問、何で俺の誘いに乗ったんだ？　ばっさり断っても良かったんだぜ？」

　僅かにくくっと笑いを堪えるような声交じりで千咲を見ながらもこの笑い声を消さなきゃ食えねえと内心では思っているためか、食べるのを一旦止めつつも徐々にその笑みではない明るい笑みで聞いていて。