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>>25

「あははっ、似たようなことはよく言われる。でも耳とか尻尾とかはないよ？」

相手の直球な言葉に再び笑い声を上げるも、頭やお尻の辺りを触ればほんの少しだけ残念そうに口を尖らせる。化け狐と言われて悪い気はしていないのか、それともただ単に相手をからかっているだけなのかは分からないものの、尖らせていた口元はすぐにニンマリと口角を上げて。

「そ？それなら良かったよ。でも嫌になったらちゃんと言ってね。……へぇ。僕あんまり詳しいこと聞いてないんだけど、そんなに古い付き合いなの？」

相手の眼差しの意味には気づいていないのか。安堵したようにほっと息をついたのもつかの間、すぐに瞳を輝かせればぐっと相手に近づく。こてんと首を傾げ「お話してよ。ね、いいでしょ？」という辺りはまだ子供らしさが残っており、先程までの胡散臭い笑みもこの時ばかりは形を潜めていた。