「…ふ、二人とも顔上げてっ」頭を下げる二人の姿を見て、なんだか申し訳ない気持ちになり慌てて上記を言う。今まで人間には、奇異の目で見られ追い回されたりしてきたが、このように頭を下げられるのは初めての事なので戸惑ってしまう。「本当に誰にも言わない? だって、私妖だから二人のこと傷付けるかもしれないんだよ…っ?」まるで、人間の温かみに触れるのを恐るかのようにもう一度鎌鼬の姿に戻り、刃物を見せつける。