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Curro様
「わかった。家この近くなのか？」
　博文は彼女の願い通り車を止めるが、不思議そうにして首をかしげる。停まったのは繁華街に近く、家々はあまりなかった。

茜空様
「お待たせいたしました」
　連絡を受けて博文の部下の男が車で遊真のもとに来る。

将軍様
『犯人の一人を見つけました。千崎さんの方に逃げているのを追っています！　小型のナイフを持っているので戦闘の許可を』
「……わかりました。戦闘を許可します。なるべくこちらに来る前に収めていただけると、ありがたいですね」
　犯人を追って辿り着いた倉庫の中、全体無線で部下の声を聞きつつ、静海は目の前をじっとみていた。彼女の前には犯人の一人、フードを目深に被っていて現在、唯一顔がわかっていない者がいた。体格からして男だろう。彼は片手に拳銃を持っており、彼の横には女性がパイプ椅子に縛り付けられていてぐったりしていた。そして先程まで静海の隣にいた部下たちは腹部を打たれて地面に倒れていた。
「君が俺と楽しいことしてくれるなら、この子は返してあげるよ」
「人質の交渉ですか……」
　男はにやにやと笑って静海の体を値踏みするように見ていた。