「ああそうだ!貴様らに話すことなど何もない…!」 強気にそう言い、刀を向けている。 しかし私の手はそれと裏腹に汗にまみれ、震えている。 どうしよう。いつもならこんな連中、一人で一掃できるはずなのに。威圧か?私が弱いからか?何故だかわからないが、とにかく余裕がなかった。 しかし今の私でも、背後に私を見る目があるということは察しがついていた。