大人なりきり掲示板
- Re: 文章力向上、 ( No.59 )
- 日時: 2018/08/09 21:59
- 名前: 新凪 (ID: /1jhe2RQ)
詩乃「いや、好みは人それぞれですし…」
別にあの人たちの目が悪いわけじゃないのでそこまで責めるのは、とためらいながらも反論する。
自分のことを大切と思ってくれているのはいいが、周りの人を否定するのはちょっと違う気がする。
しかし、新川さんが詩乃に対してかけてくれる言葉は優しくてどこか安心するのか、息継ぎをせずに語ってくれた言葉を一つ一つ反芻してどこかから自信がわいてくる。
「ありがとうございます。新川さんと話しているとなんだか自信が持てる気がします。」
監禁されたはずなのに、怖さがまだあるのに、なぜか心はだんだん落ち着いて自分への自信が湧き上がってくる。
初対面の人とここまで話すことも少ないからだろうか、新川さんが詩乃のいいところだけを見ているからだろうか。答えを出すことは出来ないが自分の感覚がおかしくなっているような気がして嬉しそうに微笑む詩乃の心境は複雑だった。
琴葉「え?あー、ごめんごめん。この言い方はなかったか。」
言い方を注意されたため一応謝るも、翔の顔を見て笑った理由を言った時の言い方について注意されたのだろうと軽く思う。
好きというのは普通の意味だし別に誤解することもないだろう。
「その手が!…って、私もそういうの苦手だし無理だな。」
合コンという言葉に一瞬興味を示すも考えてみればそういう場で異性と話すのが苦手なため無理だということを思い出し諦める。
そもそも、この頃翔以外の異性とプライベートで話したことがないため、話すことができるかどうかも怪しい。
これは、もう自分のせいなので何とも言えずこれから先そういうことに悩んでいくはず…だった。
「…へっ?あ、えっと。」
思いもよらない翔の言葉に素っ頓狂な声を上げるとすぐに顔が赤くなっていく。
お試しと言われても今まで付き合ったこともないため今まで友達としか見ていなかった翔とそういう関係になるのは恥ずかしいものだ。
しかし、これは2人とも希望を持つ点ではいいのかもしれない。そう考えると、首を縦に振って小さくいいよ、と答える。