ガウリールさんうっすらと瞼を上げ、シャーロットに見えないように身体を丸めるとアリスはそっとほくそ笑んだ。実は、彼女はシャーロットが起こしに来る前に既に目覚めていたのだ。自分の無防備な姿を目にして欲情する姿と、其れを必死に抑え込んでいつも通りに微笑む姿を見る為に。「それじゃあ、シャーロット。貴方が起こして下さいまし?」再び仰向けになりシャーロットの方へ両腕を伸ばし、私は微笑んだ。