大人なりきり掲示板

Re: 轍と共にある今に 指輪をはめてあげましょう ( No.21 )
日時: 2018/08/18 22:05
名前: 青の騎士王 (ID: vjv6vqMW)

>>茜空様

クーフーリン(キャスター)

彼女の柔らかなソプラノの声が聞こえる。あぁ、俺を探しに来たのか。いつもならこの青いフードを脱いで笑顔で彼女の元へと行くのだが、今日は何故かそんな気にはなれなかった。どう応えようか、気怠げに考えていると白いふわふわとした毛が頬にすりすりと擦り付けられた。あぁ、お前らか。ぽんぽんと撫でてやるとゆっくり離れていく、目の前の白い2匹の獣はぺろりと口元を舐めはふはふと忙しなく呼吸した後に小さくくぅん、と泣いた。珍しいな、どうしたんだと聞こうとしたが良い案が思いつき指をクイクイと曲げる。案の定2匹は近付いてきた、そんな2匹の額と俺の額をくっ付けさせればこの頭の良い獣らは理解する。理解した後わん、と泣けば我がマスターの元へと早足に駆けていく。アイツらに言ったのは「マスターを呼んできてくれ」ただそれだけだった。白い犬は駆ける、主の命に従って。やがてマスターの元へと着くとその大きな口で服を軽く引っ張り「こっちだ」とキャスターの元へと誘導する

メイヴ

不満げな声が突如として流れ込んできた。あらマスター、もう帰ってきたのね。少し嬉しさを感じて頬を薄い桃色に染めると読みかけのファッション誌を閉じ取り敢えず横に置く。そして大胆にもぐるん、と寝返りし我がマスターと目を合わせる。そして彼女はその桃色の唇を開いてにこりと笑った

「あらマスター、お邪魔してるわよ」

横に置いたファッション誌を再度手に取りヒラヒラと見せびらかす様に空中に揺らす。もし怒ったらどうしようかしら、そう軽く考えながら視線を動かすと彼の手元に気になる物が。袋に入ったそれを見つめる。確かクッキーというものだったかしら、甘い焼き菓子と聞いたけれど。そんな考えを持ちながらあの赤い弓兵の事を思い出す。確かランサーの方のクーちゃんが運命だとかなんだとか言ってた様な、料理上手なまるで主婦みたいなヘンテコ弓兵。多分彼が作ったのでしょう。玉藻や頼光、ブーティカはこんな小洒落た物は作らないだろうし。でもそんな物を何故マスターが?彼は確か甘いものが苦手だった筈、そう思うと気になりだして問いかけてみる

「ねぇマスター、それはなぁに?貴方甘い物が苦手な筈でしょう?何故持っているのかしら」

小首を傾げると桃色の艶やかな髪がサラサラと重力に任せて流れる。顔は純粋な疑問に満たされていて、その黄金に煌めく瞳はただ一直線に愛しの我がマスターへと向けられていた