「っ…何でもない、何でもないよ。其より、さ此、ありがとな。」云えるわけないだろ、馬鹿っ、と心の中だけで吠えて、無理矢理話を変えて手当てしてくれた指を見せて今の精神の状態で精一杯の微笑を浮かべながらもう一度御礼を述べて