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>>168

｢んぅっ、！…ｯ、あ、まて、も、駄目だ…ｯ！｣

目の前がチカチカする、白い星がきらきらと俺の視界を埋め尽くして、俺を混沌に貶める。でも、この不思議な感覚が堪らなく気持ちよくて、ふっと息を抜けば癖になってしまいそうな程だ。媚薬が意識を支配する。くらくらと甘い誘惑に誘われ、己の知らない己になる為の切符を手渡す。スピードを増した相手の愛撫によって生み出された激しい快楽の波に、視界が涙でぼやけていく。本来ならもっと時間をかけないと達せない弥勒だが、薬の作用で本来より早く達しそうになっていた。びくびくと不規則に肩を揺らせばとろりと瞳が熱に蕩けていく。愛し合う恋人の様に触れるキスをすれば熱を孕んだ吐息が漏れる。目の前を飛び回る星が段々と速さを増していく。熱に浮かされ蕩けた瞳で岸辺を見つめ懇願する様に待って、と言う。いつもはキリッとした眉も情けなく八の字だった