大人なりきり掲示板

Re: 【参加制】散る間際まで【募集中】 ( No.71 )
日時: 2018/10/16 08:39
名前: 菜穏 (ID: OBp0MA9U)

【しと様、誠にありがとうございます。お言葉に甘えて絡ませてもらいます】

【リゼル/日並町 通り】


目が、頭が、心が、痛い。激痛に襲われるまでの景色は灰色を帯びていたにも関わらず、それ以降の景色は眩しい程に鮮やかだ。あまりにも鮮やか過ぎて、目が痛くなる。逃げ場がなくて、頭が痛くなる。俺だけがこの景色を嫌っているという現実に、心が痛くなる。

こんな俺が、よく絵なんて描けてるよな。自分で自分に、皮肉めいた言葉を言う。こんな壊れて、楠んで、ねじ曲がった俺は、この性格や内側の自分からは全く想像が付かない絵を描く。いや、描ける。美しい湖だって、夕焼けに映る烏だって、言葉で表せれない空想だって描いてきた。ただ一つ、モデルを扱った絵を除いて。

かなり昔だっただろう。かつでの愛人は俺の絵のモデルとして最適だった。姿も、心も。姿を例えればカトレア、心を例えれば胡蝶蘭。そんな彼女は、もういない。この世を……俺を置いて去ってしまった。絵を見れば思い出しそうで、モデルの絵は全て焼き捨てた。彼女の写真も、映像も、全て闇に投げ捨てた。屋根裏はまだだった様な気がするが、探す気になれないし、もう無いだろう。

見て見ぬ振りをしていたのに。全て蘇ってしまった。
純粋な瞳のせいで、鮮やかな景色のせいで、壊れた思想のせいで。
もう、いっその事、


全て忘れてしまいたい。


気付く頃には肩に強い痛みを感じ、地面に倒れていた。ニィの慌てる鳴き声がくぐもってくる。視界に靄がかかってくる。もう脳が限界だ。少し休んで家に。
静かに目を閉じた。




気を失い、動かせなくなった姿を慌てて見ていたが、ニィは突然走り出し、一番近かった人物に軽く体当たりをしてニィニィ鳴いた。


【追記:訳の分からない絡み文になってしまい申し訳ありません。
この時、ニィが軽く体当たりをして鳴いた人物がしとさんの……といった感じにしましたが、宜しかったでしょうか。
子猫の体当たりだから全然いたくないと思います……】