>リアラ・ルミナリス慌てて駆け寄る彼を見て、今は一人になりたくないと伝えようとした。だが、声の出にくい状態では伝えようがない。頑張れば声は出る。しかしそれは彼にとって聞きにくいものだろう。暫し悩み、リアラは一つの答えを出す。目の前のジークフリートにふわりと抱きついたのだ。強く瞳を閉じ、寂しがる子猫のようにすがる。伝わって欲しい。その一心での行動だった。