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>リアラ・ルミナリス

「…ですから、もう少し待って情報を…」
リアラが熱弁する最中、会議室の扉が開け放たれた。
「伝令!敵国マキナより、新たなる飛行船を確認!なお、現在マキナの飛行船は此方へ向かっているとの事です!」
伝令班の隊員による報告が響き渡る会議室。貴族や領主は慌てふためきリアラに指示を求めた。
「どうすれば、どうすれば良いのだ!?死にたくない、死にたくない!」
「金ならある、領民どももくれてやる。だからワシの命だけは助けてくれ」
これが貴族か、領主なのか。
呆れながらもリアラは的確な指示を飛ばす。
「領民は近隣の安全な町へ、領主、役にたたない貴族らもそこへ行け!私は、最後までここで戦う」
周囲へ響く爆撃、魔術による四重フィールドが持つのも時間の問題だろう。
おそらくここももうすぐ朽ちる。領民が逃げ仰せるまで持たせるのがリアラの今出来る全てである。