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>リアラ・ルミナリス

「敬意はともかく、身分については既に国を失った身。今の私はこの国に在る者という立場が主です。それを考えれば貴方との身分差は、こちらこそ本来考えるべきかと思いますが」
そう言葉を綴りながら苦笑を浮かべ、彼に習い天婦羅にフォークを刺す。
塩と黒いつゆ。二種あるが、一先ずは彼の食仕方を真似るべきだろう。
黒いつゆを軽く付け、その揚げ物を口に運ぶ。
さっくりとした軽やかな食感と、揚げ物でありながらさっぱりとした衣。
そして甘く僅かな塩分を含む風味がそれと良く合い、思わず溜め息が溢れた。