>リアラ・ルミナリス「……綺麗」彼の連れてきてくれた場所は、なだらかな丘の上だった。赤々しく照らされた夕日は、あの日の城壁を彷彿とされる。不意に彼の方をちらりと見る。彼も、あの日の事を思い出しているだろうか。薄紅に染めた頬を夕焼けで誤魔化し、再び街並みを眺めた。