>棺月蓮教室前の廊下にて待つこと数十分。教室から聴こえるのは主に教師側の声で、特に騒動は起きていないようだった。「やっぱり、先にご褒美を与えておいて正解だったな」風呂に入る事を望まれた時は僅かながら困惑してしまったが、シノから誘ったのだ。蓮が断る理由もない。大人しく怒られているようだし、そろそろ戻ってくるだろうと、蓮は欠伸を噛み殺し壁に寄りかかっていた。