15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>リアラ・ルミナリス

とても嬉しそうな表情を見て、リアラの表情にも微笑みが宿る。
車を用意しておくとの言葉に頷き、彼を見送った。
皇帝陛下との謁見。
彼の言葉を信じるのなら、決して愚帝な方ではないだろうが、リアラの今後を決めるのは陛下の一存だけで済むとは思えない。
幾度となく袖を通してきた、ユグドにて着ていたドレス。
敵国で嘗ての敵国の衣服を着るのはと悩んだが、あくまでもリアラは今は亡き国。
ユグド唯一の王族である。それ以上でもそれ以下でもない。
その為、このドレスこそが謁見の際にもっと似合うものだと、リアラは袖を通し始めた。