>リアラ・ルミナリス「御初に御目にかかります、カーマイン・マキナ・オルデシア五世皇帝陛下」ジークフリートよりやや後方から、腰を低くドレスの裾を摘まみ、瞳を伏せ王宮式の挨拶を返す。格式的だが、膝をついたりしないのは、故国とはいえ嘗ての王族の生き残りとしての矜持というものだ。