>リアラ・ルミナリス席に促されれば断るわけにもいかない。「失礼します」席へと歩みより、静かに腰を下ろす。決して失礼のないように、しかし臆す事もなくカーマイン皇帝へと柔らかな視線を向ける。見たところ話には聞いていたが、とても若く見える。知性も品位も尊敬に値するだけはある。それらの思考を悟らせないよう、リアラの微笑は穏やかさを保っていた。