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>リアラ・ルミナリス

「…、ありがとうございます」
立ち去る彼に礼を述べると、彼は部屋を後にして行った。
残された室内。軟禁、そしてこの先のリアラへの処分。
それらを忘れてしまいそうな一時だった。
だが、この身を敵本部に引き渡されれば、もう彼と会うことも叶わないのだろう。
そして私はそこで…。
「やめましょう、それを思っても変わりはしないのですから」
身震いを小さく起こし、だがそれらを思考から追い払う。
それに、マキナにも素晴らしい皇帝、そしてそれに付き従う優秀な者も存在するのだ。
私自身がどれ程の目に遭おうとも、いつか平穏は訪れる。
それを小さく祈った。