>リアラ・ルミナリス「…ぁ」優しい夕焼けの緋色が、夜を呼ぶ深い蒼と混ざりあい、幻想的な景色を造り上げていた。遮るもののない城壁の上から見る景色に、思わず涙腺が緩む。悲しみの涙ではない。美しい景色に惹かれて落ちた涙だ。「こんなに美しい景色、久しぶりに見た気がします。今日は、ありがとうございました」涙を指先で拭い、微笑みと共に礼を述べる。