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佐々木崇>

『好きに時間は関係ない』
そんな言葉が彼の口から放たれる。それを聞き、律は下を俯いた。
この言葉は昔読んだ小説でも出てきた気がする。それを読んだ時は「こんな言葉言われてみたいなー」と思っていたのだ。
だから、彼からその言葉を聞いて嬉しさが込み上げてくる。

(こんな事言われたら、好きになるよ……)

彼の問いかけに、律は顔を上げて答えた。

「僕も、関係ないと思います。それに、僕も、その、佐々木さんの事……好き、かもです……」

顔を赤らめながらも、今度は目を逸らす事なく真っ直ぐ相手を見据えて言った。