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>>71

「えっ……」

相手の言葉に目を見開く。
何を言っているんだこの人、と思う反面、少し嬉しかった。
どうしてこんな気持ちが芽生えてしまったのか。
理由は分かる。
夏樹はこの性格からかあまり人から好かれない。
だから、『君が恋人なら良かった』と言われ胸が高鳴ったのだ。

「そ、そんな冗談言ってないで、早くここから出る方法を探しましょう！」

赤くなっている顔を隠すようにそっぽを向く。