>>95「ん、ぁ……」頭を撫でられれば、夏樹は甘い声を漏らした。そんな自分の声が信じられず、手で口を塞ぐ。可笑しい、さっきから、身体中が熱い。息も乱れてくる。「あ、の……零、さん……」瞳に涙を浮かばせながら、彼の顔を見る。夏樹自身は助けを求めているつもりだが、相手から見れば誘っているとしか捉えられないだろう。