「……お、おう。よろしく頼むな」女に初めて頬にキスをされたせいか少々ぎこちない。彼女はこれから自分のものとなったものの、彼は人を物として扱う事を嫌い、部下達にもそれを厳しく叩き込んで来たが実際、自分はその尊厳を犯してしまうのだ。「………俺は足立だ。足立空悟。マスターなんて下から言わなくていいぜ。上でも下でも好きに呼びな」