大人なりきり掲示板
- Re: 【改装中】 ( No.1 )
- 日時: 2018/11/20 17:34
- 名前: レゼルディア (ID: i8MUn/7P)
【ストーリー】
「死者は生まれ変わり、何度でも蘇る。
前世の記憶は消えても、死した魂は再び命を授かり、現世に蘇る。
地中深くに眠っていた資料には他にも、
蘇る際にその姿を決める存在がいたとも詳しく記されており……」
世界中に発表された、とある演説。
精神の研究をしていた一人の研究者の言葉は、
この世界をねじ曲げるきっかけとなった。
この世界に突然現れた、『刻命神』。
死した命を記録し、蘇らせる際の姿を決める、人智を超えた存在。
知られてはいけない真実を知ってしまった人間に、奴等は『共生』を持ちかけた。
「前世で罪を犯した者は、現世でも他者の命を奪う危険性がある。
私達がその気になれば、人間なんて滅ぼせるが……一つ提案しよう。
『裁判団』を結成するんだ。
前世と現世で罪を犯した黒い魂の持ち主を、武器と力を手に魂ごと裁く。
殺したって良い、暴力を振るったって良い。閉じ込めたって良い。犯したって良い。
この世界に点在する、人の魂が見える人間で作る、『裁き人』の集団を。
勿論、私達も手を貸そう。真実を知った人間達を殺さない代わりに、ね?」
異様な格好の男性から放たれた言葉は、
『提案』でもあり、
『命令』でもあり、
『脅迫』でもあった。
数日後、世界は、信じられない形で荒れ狂った。
裁き人によって大勢が死に、大勢が行方不明になった。
平和に過ごしていた老人夫婦も、小さな幼児も、罪を犯していない者達も。
絶望に追い詰められた人間。刻命神の意に反する者。
その者の前に、少女の姿をした刻命神が姿を現した。
「……お前らのせいで……家族が……皆が……
お前……俺を殺しに来たんだろ……だったら早く殺せよ……」
掠れた声で言う人間に、その少女は武器を差し出した。
「本音は生きたいんでしょ。君。
人間嫌いな刻命神の目的は、『人間の殲滅』。
本当は前世の影響なんて無い。罪無き者は罪無き者。
私は、いや……私達は、殲滅を行う奴等に対抗した。
殺戮を願う神に逆らいたいなら、奴等と、奴等に従う者達に仇なせば良い。
君も、「反逆軍」に入らない?」
少女の言葉に、人間は差し出された武器を手に取った。
裁く者と、仇なす者の戦いが今、幕を開ける。