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彼の不満を聞いて(逆に後輩と同じように扱ってほしいのかよ…)と少し呆れるも直ぐに笑顔を浮かべ屈む姿によくよく考えてみれば、屈まれるのも癪だなと思うも、もう既にニコニコと撫でてほしい犬の様にスタンバイしている彼にやっぱいいわ、と普通に立たせるのも自分から撫でられたいなら屈めと云った事だから今更撫でないと云うのも後ろめたいので
「…後輩への指導、御疲れ。」
と少し手荒に撫でてやった。

「じゃあ次、俺がスパイクで相手してやるからトスの練習したい奴は休憩した後でも構わねぇから俺の元に来いよ。向上させたい気持ちがあるなら幾らでも全力で相手してやるからな。」
となんとも副主将且つ大エースらしい男前な台詞を言い、和希にもお前は休憩してろよー。と言えば後輩が来るまで休憩しなければ効率が悪いためちゃんと休憩しているか部員を観察しながらコートで待機していた。