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>>597

「……そーだねー、いつもよりかはマシかもな」

南はいつもの遊の対応を思いだし、それに比べたらマシかと開き直った。
手を繋ぐのは諦め、南は遊の歩幅に合わせながもそっぽを向きながら歩く。
どうやら拗ねてしまったようだ。


>>598

「何で、そんなん言うの？空悟は、わしん全部を、受け止めてくれへんの？」

涙ぐんだ声で千夏は問いかける。
受け止めてほしい、全部を。これで彼が『無理』という答えを出したら、千夏は本当に空悟を殺してしまいそうだった。


>>599

「……そっか。じゃあ、いっぱいキスしてあげるね」

そう言って微笑むと、冬弥は彼の唇を優しく塞ぐ。重ねるだけではなく、舌も彼の口内に侵入させた。
深い口付けをしながら、冬弥はラストスパートと言わんばかりに動きを激しくさせた。

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「頭、んっ、撫でる、なっ……！」

快楽に溺れそうになりながらも、頭を撫でられている事が気に食わないのか拒否するように頭を左右に振りながら上記を口にする。


>>600

彼の許しに聞こえる言葉に和希は安堵の表情を見せる。
こんな事をしてしまったから嫌われると思っていたので、翔琉の言葉は救いのように感じられた。

「おう、そうだな」

いつもと変わらずに彼が言葉を発したので、和希も平静を装いながら部屋から出ようとする。