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「有難うございます。」
人の好い笑顔を浮かべ頭を下げる。

「なんだよ、連絡してなかったのかよ。」
彼の母が和希に不満を溢す様子に和希を見て少し呆れた様に言い適当に感じる返事に軽く肘で脇腹を突く。

「良ければ夕飯の手伝いしますよ。」

若干遅い時間ではあるが食べるには頃合いであろう、台所で作業途中である彼の母を見てとりゆっくりしていってとは言われたものの、自身の中で色々と申し訳なさもあり申し出た。
家では自分が作ることもあるから、迷惑で無ければとの事であった。