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>>620

「はいはい、分かりましたよー」

南は素直に撫でるのをやめた。
南は先程の様子が嘘のように上機嫌だった。それは、遊がとった行動のおかげだろう。
再び歩き出した南は鼻歌を歌っている。


>>621

「ッ……！」

空悟の言葉に千夏は目を見開く。
驚いた、空悟からそんな言葉を聞けるなんて彼女は思ってもいなかったのだろう。
嬉しさのあまり千夏は涙を浮かばせる。

「空悟……おおきに、わし……空悟の事、めっちゃ好き……ッ」

激しく動くのをやめ、千夏は泣き始めた。
それほど嬉しかったのだろう、涙がポロポロと落ちている。


>>622

「……楽しそうにしやがって」

楽しそうに母と料理をする翔琉の姿を見て、和希は不満を溢す。
でも、その姿も愛しく思って邪魔する気にはならなかった。
ただ、和希は翔琉の笑顔を見つめていた。


>>623

莉斗を連れて翔太は土産売り場に向かう。
土産売り場に着くと、人で溢れていた。

「あ、莉斗。人形、あったよ」

土産売り場のとある一角に、可愛らしい人形が並んでいる。
その棚を指差して彼に微笑みを浮かべる。


>>624

「ッ……！ん、ふっ……」

彼が自ら冬弥の首に手を回したのは驚いたが、その姿が可愛らしく思えた。
深い口付けから彼を解放する。今の透真の表情は、これまで見てきた中でも最高に感じた。

「ぅ……透真、中、出していい？」

果てるのを促すように動きを早めながら言う。

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「ぅ、あ……別に、大丈夫……ッ」

優しさにも感じられる兄の言葉に素直に甘える事が出来ず、上記を口にする。
だが、陽向の表情は険しく、辛そうだ。