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>>685

彼の気遣いの行動に千夏は微笑んだ。

「おおきに、空悟。こないな所はカッコええから困るなぁ」

空悟にとっては何気ない行動の一つに過ぎないかもしれないが、千夏は彼のこういう所に惹かれたのだ。周りをよく見て行動できる、それはとても素晴らしいと思う。


>>686

「どういたしまして」

彼からの感謝の言葉に笑顔で対応する。
少し微笑みを浮かべる彼の姿に、翔太は少し安心した。

「そろそろ、帰ろうか」

彼の様子を見ながら提案してみる。


>>687

翔琉が風呂場を出ていった後、和希は早く済ませてしまおうと髪や顔を洗う。
一通り洗うのを終えると、浴槽に溜まっている温かい湯に身体を沈める。

「はぁー……」

和希は湯船に浸かると、大きく溜息を吐いた。先程から翔琉を意識してしまっている自分が情けなかった。
こんな事している余裕があるのなら、早く伝えた方が効率が良い。
和希は気を取り直すと湯船から身体を上げ、脱衣場に出る。身体をタオルで拭いて、衣服に手を伸ばそうとした時に上が二枚あることに気付く。
やはりサイズが合わなかったか、と思いながら自分の分の衣服を着て余った衣服を持って自室に向かった。


>>688

「いやいや、逃げるなって」

無言で逃げようとしている遊の腰に抱き付きながら「いくなー」と言っている。