上着は置いてきたのでサイズが合わなかったのだと察してくれる筈だ。意識が途切れ、眠りについてからは一瞬であった。「……スー、スー…」和希が自室へと向かう頃には既に寝息を発てて深い眠りへと変わっていたのである。その寝顔はとても心地よさそうな表情をしている。この調子では物音をたてたとしても起きない。