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グレモレ「ほう......」

この女神、やはり面白い。あの時に借りを作っておいて良かった。そう言うように口元を歪ませると顎に片手を添えて溜め息に近い声を吐いて

「とりあえず入れ。話はそれからだ」

扉の脇に身を寄せると有無を言わさない声で相手にそう促し、顎で家の中を指し示す。家に入ることを断れば、グレモレはラミリアを助けたことを理由に迫るだろう。此処で怖じけ付いて帰ってくれても良い。自分から迎えればいいだけの話だ。