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>>897

「……可愛すぎて死にそうだから、首を傾げんのやめてくれる？」

彼の仕草に心がやられてしまい、上記のような事を口にする。
ただでさえ、付き合ってくれると言われて心臓が持ちそうにないのに、そんな事をされてしまったら本当に死にそうだ。


>>898

「お、物分かり良いじゃん」

透真の言葉に生徒は機嫌良く言う。
そして、彼が足を開いて『こうか？』と尋ねてくると何度も頷いた。

「あぁ、やべぇ。最高かも。おい、お前らちゃんと動画撮っとけよ。……じゃ、青戸はおねだりをしてみな」

微笑みながら生徒は透真に指示をする。

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「そんなんで良いかのかよ……」

なんだか兄の言葉が凄く軽く聞こえてしまい、疑いの目を向ける。
『愛してる』と言われてもその気持ちは陽向も一緒だ。
家族なんだから当然だろう。だが、兄は家族としての感覚の他に違う感情がある。
それが理解できないのだ。


>>899

「何でそうなんだよ……莉斗は悪くねぇだろ。捨てもしないから、安心しろ」

莉斗から発せられた言葉が予想外で少し戸惑ったが、『捨てないで』という言葉にきっとまだ両親への思いと重なってしまっているのだろうと気付き、強く抱き締める。何度も大丈夫と声をかけている。

「怪我とか、痛い所、ないか？」

莉斗の身体が心配で、身体を見ながら問いかける。