そのぎこちない笑顔に更に申し訳なく感じつつも、これ以上緊張させない様に退場しようとする。が、彼女は何故かそうさせてくれない様だ「志摩も教えてもらったらぁ?」本当に苦手だ、この人。そう思いながらせやねぇと軽く返事をして仕方なく雪野君の机の近くで膝立ちをして、猫の手状にした両手を机の横端に置く。そしてその手の上に自身の顔を乗せ教えてくれるのを待つ。その姿はまるで机に上る前の猫の様だった