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5時限目の数学の時間。教師に当てられ黒板に回答を書きに席を立った時、体の力が抜け目の前が真っ黒になりその場で座り込んでしまった。いつものことであるため、周りの生徒より自身は落ち着いていて保健室へ行く許可を貰ったのち友人に支えてもらいながら保健室前まで送ってもらう。

史乃「………失礼、します」

中に入るのを少しばかり躊躇うもドアを開け小さな声で上記を言う。視線を上げて目に入ったのは気持ちよさそうに眠りこけている私の“好きだった人”。
体調不良の生徒がいるというのに何をやっているんだ。その頭引っぱたいてやろうか。

「……………」

もしかしたら疲れているのかもしれない、と思い近くにあった紙とペンを使い『宮野史乃、貧血。ベッドで寝てます』と書き置きをしてからベッドで眠りにつく。