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>>9 リーリス様

瑠衣「ねぇ、俺にはなんも言わないの?」
いそいそと教室へ戻って行くクラスメイトとは反対に杏へと近づいて行けばグランドピアノの上に肘を置いてつまらなそうに問う。真面目ちゃんばかりらしく自分以外の生徒は少なからず口を開けていたのだ。自分はさぞかし目立ったことだろうがこの目の前それこそ真面目な教師が何も言ってこないのを不思議に思った。



>>10 Curro様


柚江「ん、ん-...!」
体勢の悪い机での突っ伏し寝は当然ながら深い睡眠にはならないらしく、10分15分すれば起きてしまった。もう少し寝ていたいところだが生憎学校であまり寝ると怒られてしまう。仕方なく起きれば軽く伸びをして。

「あれ、これは...」

ごちゃっと散らかり気味の机に見慣れないメモの存在に気づく。手に取って読めば綺麗な筆跡の文字が短く簡潔に並んでいる。このメモのよく保健室を利用する見慣れた少女は先生業務をサボり寝ている間に来て今もベッドで寝ているらしい。流石に見てやらないとまずいと思い椅子から立つとカーテン越しのベッドへ「宮野さ-ん?起きてる...?」と呼び掛けてみる。