大人なりきり掲示板
- Re: 語るべきは愛と冬が云う ( No.160 )
- 日時: 2019/08/18 20:39
- 名前: さり (ID: FpNTyiBw)
>>157
隣人の女の足がガクガクと震えている。女からの言葉によると、どうやら恐怖によるものだったらしい。
別に俺も怖い思いしてる奴を放っておく、まぁ見捨てるような真似はしない。
「おめー、立てるか? 手ェ、要るか?」
姿勢を低く来て、相手に手を差し出す。こんな時に優しい、顔とかできたら良いが、俺みたいな奴にそんな顔はそもそも似合わねぇ。
というか、こいつが隣人ってのは判ってんだが……名前とかも知らねぇな。
>>158
彼女から小さく、何ですか、という言葉が聞こえる。小さく聞こえたのは気のせいかもしれない。
俺が顔を下げていたんだから、彼女も顔を下げていた可能性もある。単に声が小さかった可能性もある。
なんてことを考えても仕方がない。言うんだ。
「あかねさんのこと……好きなんです、一目見た時から……本当ならもっと、話したりお食事して……こういうこと言うべきなんだろうけど、ごめん」
弱々しい、物凄く弱々しい。彼女にフラれる、想像していた答えが直ぐにやってくる、想像しただけで声はどんどん小さくなっていく。
ださい、凄ください。本当にださくて。彼女の前では、好きな子の前では王子さまで居たかったけど、
好きを失うと思ったら、そうも居られないとはやっぱり弱い。
そんな念がごめん、の3文字に出る。
>>159
「い……や、分かる、けど……んっ、何で」
与えられる刺激によって、口から言葉を発してもその僅かな隙間に言葉とは違う声が漏れる。
何でこんな目に会わなければならないんだ、という意味を含めて何で、と聞いたが、彼女は答えてくれるのだろうか。
その意地悪な笑みを下から見ている、何というか……これは屈辱感というか、何故なんだという疑問が涌き出てしまう。
ただ、彼女は本気ではないのか、それとも配慮なのだろうか。
こちらに体重をあまり掛けないようにしているようだ。手は動かせるだろうか、いや動かさないとだ。
こちらとしても彼女を傷付けるような真似は……こちらはある意味傷付いたが……したくない。