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奥野さんの声が聞こえたけれど初めは不安のせいでまともに顔を見ることが出来なくてずっと俯いていた。
だけど、彼が握ってくれた手はとても暖かくて先程までの緊張が不安がゆっくりと溶けていくような感覚がした。それに気がつくと涙なんて引っ込み、なんだか奥野さんの魔法にかかったみたいで多少の緊張は勿論あるけれど今度はちゃんと奥野さんの方を見ようと顔を上げることが出来た。

奥野さんの話にはまだ続きがあるみたいでここで何か余計なことを自分が言って遮るのはダメだ、と思い自分がしてもらったみたいに耳を傾ける



返信が遅れてしまいすみません…。