大人なりきり掲示板

Re: 語るべきは愛と冬が云う ( No.84 )
日時: 2019/03/05 01:26
名前: さり (ID: bAREWVSY)

>>81

「……あ、あぁ」

 暫しの沈黙の後、彼女のその声に声を上げるとついでに入ってしまおうか、とも考えた。
だが、他にも彼女のために食事とか後は何が必要かは分からないが、それは彼女に聞くことにして。
結局考えてみたら、風呂は後回しになりそうだ。リビングで体だけ休めながら、ぼうとしていた。

>>82

 ふとした彼女の微笑みに心がまんまと撃ち抜かれて倒れてしまいたい、と思ったのは俺が異常だから、だろうか。
それから彼女から箸を受け取ると、彼女の声に倣うようにこちらもいただきます、それから目の前の食事に、食材に向かって手を合わせる。
彼女は、七瀬さんは本当に素敵な人だなとつくづく思う。何気ないことでもしっかりとしている。
目の前で湯気上る味噌汁やら白米やら肉じゃがやらを目に通し、それから何から食べようかと目線を動かす。
動いた箸の先には肉じゃが、その中のじゃがいもの1つを少し小さくしてから掴むと口に放る。
すると、じゃがいもに染み込んだその味がじわーっと口の中に広がって、思わず笑みが溢れた。
久し振りにこんな家庭的なものを食べたからだろうか、笑みが溢れた原因は。
それから彼女にこの肉じゃが、とても美味しいです。好きな味です。と伝える。
実家で食べていた味とは当然違う、だけど安心する温かさと味があったのだから。
この言葉に嘘はない。

>>83

「チーズカレー鍋ね。ううん、作ってくれるだけで嬉しいから」

 と、彼女に返してから。彼女の更なる問いには少しばかり沈黙を置き、人並み程度かな。と答える。
今日もこうして彼女は多分俺のために料理を作ってくれる。本当に良い人。
彼の中で僅かに芽生えた恋心に彼自身は内心気づいてはいたが、まだ認められていなかった。
もし仮に認めていたとしても、その気持ちが果たしてどうなるだろうか。
一方的な気持ちの押し付けは相手にとっては迷惑にしかならない、それくらいわかり得てる。
ぼーっとした状態で彼女の様子を見ていたが、暫くすると昨日のようにソファーにもたれてしまった。
寝たい訳ではない。ただ、彼女を……橘を見ていると気持ちが高ぶって普通では居られなくなりそうで嫌だ。
まだそこまで仲良くないのかもしれない、と今更不安を覚える。臆病だ。