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【モチベーションを上げるのも、餅を揚げるのも、キイチ様のがきっと上手だと思いますよ？憧れている方に光栄と言われるなんて光栄です！】

面白いと言われ、頬をむっとする。
｢なんっ…！ん、んーでも、つまんないよりはいいのか……｣
そう気付くと、少し得意げに、もっと言って？とねだる。そのまま、煌太も面白いよ、と言う。

聞き取り難く暫くぱちぱちと目をしばたかせていたが、ふと理解すると同時に何故か心臓がとくんと跳ねる。不思議に思いつつ、からかおうと、悪戯っぽく目を少し細める。
｢わー、大胆｣
そっと相手だけに聞こえるよう声を潜め、大胆と言う。

いつもと違い何故か少しどきどきしてしまったのと。
何故か明日は誰かと会う(といっても大家さん家で蔵の掃除)という本当の理由を言い出せず。
自分でも不思議に思いながら。ただ、このままじゃ一晩相手と過ごせないだろうと確かに思う。
｢…嬉しいけど、風呂入りたいし今日は帰るね｣
ほら新しい彼女つくるには、清潔感が大事でしょ？といつもの自分らしくあえて軽薄そうに続ける。
近付いたコンビニの明かりに思考を振り払う様に｢よし、チーカマ買うか｣と、言ってコンビニに自転車を停めると、酒は買うか相手に尋ねて。