大人なりきり掲示板

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.33 )
日時: 2019/01/06 14:57
名前: 腐猫丸 (ID: GudiotDM)

「えっ、ちょっと待って、そんなんじゃ帰れませんって」
そんな傷付いた顔をされるなんて、予想外だった。いつも冷静で落ち着いた白谷さんなら、そうだなと言って普段と変わらなくなるんだと思っていた。なのに、あんな宝物を壊してしまった子供の様な顔をするなんて。そんな顔をされたら、自惚れてしまいそうだ。俺の言葉一つで心を揺さぶらせているんじゃないかって………
引き止める俺の言葉を無視して白谷さんはベッドから降りる。が、案の定膝から崩れ落ちた。咄嗟に支えて大丈夫ですかと顔を覗き込んだ。

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東雲くんのぎこちない微笑みと優しい声に、お腹の底から頭のてっぺんまでカッと熱くなった。痴漢に遭った時、大丈夫?と顔を覗き込まれたときと同じ感覚だった。
可笑しい。熱い。なんでだ?冬なのに。小雪が舞いそうな程気温が低いのに。暖房のかかった店内だから?分からない。熱い。
そう、彼に言いたいことがある。歳近そうだから「さん」は付けなくていいですよとか、僕が男だって知ってますか?とか、今度ランチでも行きませんかとか。
だのに、如何してだろう?逆上せたように頭がふわふわして上手く言葉が出ていかない。
「あの……今日、お仕事終わるのいつですか」
普段あまり表情に変化のない東雲くんの瞳が、少し大きくなる。其れを見て漸く、自分が口走ったことに気付いた。
うん?あ、僕はまた、何をやっているんだ……!