大人なりきり掲示板

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.97 )
日時: 2019/02/23 23:16
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

「あ、若しかして『ちかたん』の方がいいですか?」
口篭る白谷さんを見て、不慣れなことを言おうとしているのだと察する。『ちかたん』なんて絶対嫌って言うだろうが、一度茶化してリラックスさせれば気抜けて楽に言うことが出来るだろう。
……まったく、ものぐさの俺が相手を考えて先回りして行動するなんて…恋すると人は変わるもんだな。

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「は、はい」
東雲くんに促されて、僕は千秋に電話を掛け直した。なんて謝ろうか、なんて説明しようか、色々考える間もなく千秋はワンコールで応じた。

『何?どうしたの?真逆ヘルプ!?』
「ち、違うよ!……さっき、切っちゃったから」
『な、なんだ……然し、やけに素直じゃないか。東雲くんとやらに怒られたのかな?』
「怒られてない。心配してくれたの」
『ふぅん。……アタシも心配して言ったんだけどなぁ。鞠弱いから』
「蛇足って知ってる?…でも、ありがとう。ごめんね」
『それこそ蛇足。鞠のこと守るのはアタシにとっては普通のことだし、なんなら使命だと思ってる。それに言ったでしょ?アタシには溜め込まないで我儘でも愚痴でもなんでも言いなってさ』
千秋の言葉に、じんわりと胸が温かくなる。僕とほんとにいい友達を持っているんだ。
「ん、ありがとう」
『それはそうと鞠。本当に大丈夫なの?』
「東雲くんは清二とは違う」
『そう言いきれる理由は?』
「り、理由………?」
うっ、とつい言葉に詰まってしまう。理由なんて聞かれても、分かる筈がない。何となくとしか、言えない。でも、それじゃあ清二の時と同じだと、屹度千秋は言うんだろう。
困ってしまって、此方の会話に耳を傾けていた東雲くんを伺った。