15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>286

「……そうか」

不味い事を聞いてしまった。
冬弥と透真は仲が良いとはいえ、家庭については話していないため知らなかった。
いや、知らないからって口に出してはいけない話題はあるだろ。何をやってるんだ。
内心自分に呆れながら、透真に促された通りにソファーへと腰を下ろす。

---

どうして、兄は彼女がいるのに陽向にあんな事をしたのだろうか。
部屋に戻るも上記のような事しか頭に浮かばず、勉強する気になんてならなかった。
陽向は仕方なくベッドにうつ伏せで横になる。
横になっても変わらず、兄の事ばかりが頭に浮かぶ。
これからきっと、彼女に会いに行くのだろうか。
遅くなると言っていたから、泊まるのかもしれない。
考えれば考えるほど兄の目的が分からなくなり、陽向は思考を止めて少し寝ることにした。