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「ん、そうか？…確かに、どちらかと云えばそうかもな。でも、お前の方が良く言われてるだろ。」

格好いいと云われる事に自覚はあまり無いが勉強は兎も角、バレーに限らずスポーツ万能で運動神経抜群な処を考えると助力を請われることも多々あり和希にはまだ云ってはいないが実際、明日はバスケ部の試合に助っ人として頼まれたのだ。
だから本音を云うと激しくされ過ぎるのは動きづらくなると思うと正直困る処がある訳だが。万が一腰痛を来しても何がなんでも持ってる力を引き出して助力をするつもりでいる、他人には無理するなと云うくせして何事にも自分は無自覚に他人の為にと意識、体が共に働きかけ頼まれ事には予定が無ければ断ることもせず引き受け、スポーツの場合は力を出しすぎる処が難点でもある。
気付いていないが普段の態度に女子からも好感を持たれている。
男子がエロ雑誌を拡げていてもその輪にはほぼ交ざる事も無い。
そう考えると普段の様子からは和希の為とは云え、ギャップがあり過ぎる故に今の痴態を想像することは苦難だろう。要するに、今の痴態を知る者は和希だけだ。
腰を動かされる中、初行為に一般の人で慣れることは早々無いと思うし俺が可笑しいのかも知れないがしっかりと鍛えられた身体は柔じゃなし、段々慣れてきたのか淡々と言う。
然し、慣れてきているとは云えども鏡が無い限り自分では表情を見ることが出来ないが想像以上に乱れてしまっているのでは無いか、と思うと今彼に見られるのは御免だ。
実際、色気が含まれる声音であり言葉を紡ぐコツを掴めてはいるが、和希が先程から良いところを狙い定め攻めてくる故吊り眉もすっかり八の字に垂れ下がり、口は閉じる余裕も無く半開きで喘いでいた為にある程度表情も出来上がってしまっていた。