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>>474

「逃げないで。また気持ち良くなれるんだぞ？高梨にとっても良い事じゃん」

逃げる彼をギュッと抱き締め、逃げられないようにする。
南は彼からしても良い事をしていると思っているので、上記のような事を言う。


>>475

「あ、はい。その、すみません……泊まらせてもらって……」

そんなつもりはなかったが、泊まってしまった事は事実なので頭を下げながら謝る。
泊まらせてもらって、しかもあんな事を零としてしまった事を深く反省していた。

「あの……零さんは？」

頭を上げると、弟に聞こうとしていた事を口にした。

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彼方の自宅に着くと、玄関を開ける。
今は誰もいないが、念のため「ただいま」と言ってから絢斗と一緒に自室へと向かう。

「よいしょ」

眠っている彼をベッドに寝かすと一息吐く。
そして寝顔を愛しく思い、頭をそっと撫でた。


>>476

「はい、さようなら」

彼が頷くのを確認すると、翔太は微笑みを浮かべて挨拶を返す。
さようならと言っても帰る家は同じだ。
でも、形上だけでも言っておかなければ周りに気付かれてしまうと分かっているので
しっかりと接しなければ。
他の生徒達とも挨拶を交わすと、弟を翔太は職員室に向かった。


>>477

「あぁ」

指定された籠に服を入れると、透真の後を追うように風呂場に入る。
人の風呂に入るのは初めてなので、新鮮な感じだ。
先程から此方をチラチラと見ている事に気付き、冬弥は首を傾げた。

「どうかしたか？」

気になったので、彼に問いかけてみる。

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寝言で変な事を言うので、軽く彼の額にデコピンをする。
そのように思わせ振りな発言をして、彼はきっと女性達を惚れさせて来たのだろう。
そう思うと、凄くムカついた。
だが、そんな事を言っても意味がないため諦めた。