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>>503

いきなり泣きそうな顔で抱き付かれたので驚いたが、すぐに冬弥は微笑んで「そのために身体、綺麗にしようね」と優しく言う。
彼の表情や身体を見ることで理性が段々と崩れているが、冬弥はグッと堪えていた。

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「誰かさんとは違うんですー」

棒読みで上記を言うと、兄を無理矢理退かしてソファーに自分が座るスペースを空けるとそこに腰を下ろした。
そして、テレビのリモコンを手に持つと兄が観ていたであろう番組から自分が観る予定の番組に替える。


>>504

「……」

頑なに咥えようとしない彼に痺れを切らし、南は強引に遊の頭を此方に向けさせて
モノを口に突っ込んだ。
だが、行動からは怒りが見えるがその怒りは表情には反映されていなく無表情だった。


>>505

「そんなに暴れないでよ。君にピッタリな仕事を紹介するだけだからさ」

そう言うと男はグイグイと莉斗の腕を掴んで、路地裏の奥へ奥へと進んでいく。
この路地裏を抜けるとある場所に抜ける。ある場所とは、風俗店や違法な店が密かに立ち並んでいる所だ。


>>506

大きな声を出している弟に着いていく。

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淡々と痛むところを述べる彼を見て、彼方は胸が締め付けられた。
どうして、彼と一緒にいなかったのかと自分を責めてしまう。

「悪い、絢斗。俺、助けにも行けなくて……」

「ごめん」と彼方は顔を俯かせながら言う。